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脱炭素社会の実現に向けて

 

化石エネルギー資源の大量使用の結果生ずる二酸化炭素などの温室効果ガスが地球温暖化を促進することが1990年代から懸念されはじめました。世界の平均気温は、工業化以前(1850~1900年)と比べ約1.1℃上昇しています。このままの状況が続けば、今後更に気温が上昇することが予測されています。持続可能な経済社会をつくるためにカーボンニュートラル・脱炭素社会の実現に向けて取り組む必要があります。

この実現に向けて世界各国が取り組みを進めており、日本を含む120以上の国と地域が「2050年カーボンニュートラル」という目標を掲げています。カーボンニュートラルの達成のためには、温室効果ガスの排出量の削減と吸収作用を保ち強化をする必要があります。日本政府もカーボンニュートラルの実現に向けて取り組みを進めており、100か所以上の脱炭素先行地域を創出し、重点対策を全国で実施することを『脱炭素ドミノ』と名付けて集中的に取り組みが行われています。また、2016年に決定された「地球温暖化対策計画」において、2030年には、温室効果ガス削減量207万t CO2換算/年という目標が設定されました。その数値目標は、後に策定された「バイオマスプラスチック導入ロードマップ」(2021年1月、環境省ほか)の目安として用いられています。

脱炭素におけるPMU

無機炭酸カルシウムを主原料とした従来のプラスチックに代わる素材PMUは、低炭素性能を誇る材料でもあります。

ISO 14067:2018に準拠したPMUのカーボンフットプリント認証報告書によると、MUペレットを製造する工場エリアで、1キロのMUペレットを製造する場合の二酸化炭素排出量はわずか1435gです。これは、従来のプラスチックペレットと比べ約2/3削減されます。PMUはこのような低炭素性能を誇る材料です。

1キロのPMUペレットを焼却する場合では、CO2排出量は540gです。これは、従来のプラスチックペレットと比べ約4/5削減されます。さらに焼却した後の残留マイクロプラスチックの含有量はわずか0.005%~0.01%です。

気候変動の主要因である二酸化炭素など温室効果ガスの排出量を削減するには、循環型社会の実現による資源の効率的な活用が重要になります。従来のプラスチックに代わる素材のニーズは、各国の規制にも後押しされてグローバルに進んでいますが、私どもは無機生分解性素材PMUを中心に、生産、使用、再利用が循環する仕組みを大切に考えています。PMUは、通常のPP、PE製品のリサイクル過程に混入してもプラスチックのリサイクルを阻害しないように設計されており、脱炭素・地球温暖化問題の解決に貢献しています。

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